紫式部日記 現代語訳。 『紫式部日記』彰子中宮のサロンがつまらないのは中宮のご気性ゆえ

『紫式部日記』彰子中宮のサロンがつまらないのは中宮のご気性ゆえ

紫式部日記 現代語訳

GENJI-MONOGATARI Since September 20 1996 渋谷栄一著 C 高千穂大学名誉教授 (製作者の個人ページ) 毎月更新日 2020年7月7日(小暑の日) 最新情報 ・ 「源氏物語の世界」(「若紫」 翻刻資料(定家本原本)をアップ(7月10日) 渋谷栄一編『源氏釈』(源氏物語古注集成16 おうふう 平成12年10月) 渋谷栄一編『源氏物語の注釈史』(講座源氏物語研究第3巻 おうふう 平成19年2月) 渋谷栄一著『源氏物語の季節と物語 その類型的表現』(新典社新書15 平成20年8月) (令和2年6月15日更新) (準備中) The Tale of Genji Genjimonogatari Cloud Computing Library by Eiichi Shibuya 源氏物語の世界 定家本「源氏物語」本文の研究と資料 映雪荘 季節の暦(晩夏 小暑から立秋まで) 日 月 火 水 木 金 土 十七日辛亥 小暑 先負 7日 十八日壬子 仏滅 8日 十九日癸丑 大安 9日 廿日甲寅 赤口 10日 廿一日乙卯 先勝 11日 廿二日丙辰 友引 12日 廿三日丁巳 先負 13日 廿四日戊午 仏滅 14日 廿五日己未 大安 15日 廿六日庚申 赤口 16日 廿七日辛酉 先勝 17日 廿八日壬戌 友引 18日 廿九日癸亥 先負 19日 三十日甲子 仏滅 20日 水無月朔日乙丑 赤口 21日 二日丙寅 大暑 先勝 22日 三日丁卯 友引 23日 四日戊辰 先負 24日 五日己巳 仏滅 25日 六日庚午 大安 26日 七日辛未 赤口 27日 八日壬申 先勝 28日 九日癸酉 友引 29日 十日甲戌 先負 30日 十一日乙亥 仏滅 31日 十二日丙子 大安 8月1日 十三日丁丑 赤口 2日 十四日戊寅 先勝 3日 十五日己卯 友引 4日 十六日庚辰 先負 5日 十七日辛巳 仏滅 6日 十八日壬午 立秋 大安 7日 【ご利用の皆様へ】 わたしは、インターネットの最大限の利点を活かして、日本の代表的古典文学作品である「源氏物語」を、誰でもが、何時でも、何処からでも、自由に、読むことができて、しかも、使い易く、信頼できる、内容のあるコンテンツを提供したいと念じています。 併せて、メールによって利用者との相互交流を大切にしていきたいとも思っています。 したがって、わたしはweb上に公開したわたしの著作物に対して、著作権や知的財産権などを主張しようとは考えません。 利用者の良識によって、広くいろいろと利用されさまざまに活用されることを願っていますので、わたしの著作物に関するダウンロードや加工なども自由です。 生物が一つの生命から発生してさまざまな形態に進化を遂げていったように、わたしの作成したコンテンツからさらにより優れたコンテンツが生まれ出てくることを期待しています。 一人の人間の力、一個の個体にはおのずと限界があります。 このコンテンツがもしこの世に有益なものであれば、これを時空を超えて次の世代へと受け継いで永遠に発展していってもらいたいと願っているのです。 (2001年1月1日) 1 どなたもリンクはご自由です。 わざわざのご一報には及びません。 2 私の作成したテキストに関してはダウンロード及び加工等もご自由です。 どうぞご学習やご研究等にお役立てください。 知的公共財産として、皆様によって愛されさらに優れたものに進化されることを願っています。 ただし、私の著作・所有に関わらない画像やリンク先等についてはこれに含まれません。 3 私の作成したテキストを元に二次的著作物として公表する場合には、必ず当webによった旨を明記してください。 4 もし、当データに誤入力や内容に不審な箇所を発見されましたら、お知らせください。 また、ご感想やご質問等ございましたら、遠慮なくお寄せください。 誠意をもってお答えいたします。 5 「源氏物語」が世界中の人々から広く読まれ、少しでも日本文化の理解と学術の振興に役立つことを願っています。 6 ご利用になる際には最新のversionのものをご利用ください。 常によりよいものへと更新していくことを心掛けておりますので、時々は「来歴(最新情報)」をご確認ください。 作成者 渋谷栄一記す(2000年1月19日、4月26日補訂、2002年8月7日追加)• (佐藤和雄氏作成)• 紫式部日記• 紫式部集• 01 桐 壺• 02 帚 木• 03 空 蝉• 04 夕 顔• 05 若 紫• 06 末摘花• 07 紅葉賀• 08 花 宴• 09 葵• 10 賢 木• 11 花散里• 12 須 磨• 13 明 石• 14 澪 標• 15 蓬 生• 16 関 屋• 17 絵 合• 18 松 風• 19 薄 雲• 20 朝 顔• 21 乙 女• 22 玉 鬘• 23 初 音• 24 胡 蝶• 25 螢• 26 常 夏• 27 篝 火• 28 野 分• 29 行 幸• 30 藤 袴• 31 真木柱• 32 梅 枝• 33 藤裏葉• 34 若菜上• 35 若菜下• 36 柏 木• 37 横 笛• 38 鈴 虫• 39 夕 霧• 40 御 法• 41 幻• 42 匂兵部卿• 43 紅 梅• 44 竹 河• 45 橋 姫• 46 椎 本• 47 総 角• 48 早 蕨• 49 宿 木• 50 東 屋• 51 浮 舟• 52 蜻 蛉• 53 手 習•

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紫式部日記 現代語訳

秋の けはひ 【注1】 入りたつ 【注2】ままに、 土御門殿 【注3】のありさま、 言はむ 【注4】 かた 【注5】 なく 【注6】 をかし 【注7】。 池のわたりの梢ども、 遣水 【注8】のほとりのくさむら、 おのがじし 【注9】色づきわたりつつ、 おほかた 【注10】の空も 艶なる 【注11】に、 もてはやされ 【注12】て、 不断 【注13】の 御読経 【注14】の声々、 あはれ 【注15】 まさりけり 【注16】。 やうやう 【注17】 涼しき 【注18】風の けはひ 【注19】に、 例の 【注20】 絶えせぬ 【注21】水の おとなひ 【注22】、 夜もすがら 【注23】 聞きまがはさる 【注24】。 重要な品詞と語句の解説 語句【注】 品詞と意味 1 けはひ 名詞。 意味は「雰囲気・様子」。 2 入りたつ タ行四段動詞「入りたつ」の連体形。 意味は「深く入る」。 3 土御門殿 名詞。 藤原道長の邸のこと。 4 言はむ ハ行四段動詞「言ふ」の未然形+婉曲の助動詞「む」の連体形。 意味は「言うような」。 「む(ん)」の見分け方については、以下のページで詳しく解説をしていますので、よろしかったら、ご確認下さい。 5 かた 名詞。 意味は「手段・方法」。 6 なく ク活用の形容詞「なし」の連用形。 7 をかし シク活用の形容詞「をかし」の終止形。 意味は「趣がある・風情がある」。 8 遣水 名詞。 寝殿造りなどで、庭に水を引き入れ、小川のようにしたもののこと。 9 おのがじし 副詞。 意味は「それぞれ」。 10 おほかた 名詞。 意味は「大部分・ほとんど」。 11 艶なる ナリ活用の形容動詞「艶(えん)なり」の連体形。 意味は「あでやか・優美なさまである」。 12 もてはやされ サ行四段動詞「もてはやす」の未然形+受身の助動詞「る」の連用形。 意味は「引き立てられる」。 13 不断 名詞。 意味は「物事が絶えないこと・絶え間なく続くこと」。 14 御読経 名詞。 ここでは、藤原道長の長女の彰子の安産祈願のため僧たちが読経をしている。 15 あはれ 名詞。 意味は「しみじみとした感慨」。 16 まさりけり ラ行四段動詞「まさる」の連用形+過去の助動詞「けり」の終止形。 意味は「つのった・強まった」。 17 やうやう 副詞。 意味は「しだいに」。 18 涼しき シク活用の形容詞「涼し」の連体形。 19 けはひ 名詞。 意味は「音・様子」。 20 例の 連語。 意味は「いつもの」。 21 絶えせぬ サ変動詞「絶えす」の未然形+打消の助動詞「ず」の連体形。 意味は「絶えない」。 22 おとなひ 名詞。 意味は「音」。 23 夜もすがら 副詞。 意味は「一晩中・夜通し」。 24 聞きまがはさる サ行四段動詞「聞きまがはす」の未然形+自発の助動詞「る」の終止形。 意味は「区別がつかないように聞こえさせる」。 秋の雰囲気が深くなるにつれて、藤原道長様邸の様子は、言うような手段がないほど趣がある。 池のあたりの梢や、遣水のほとりの草むらは、それぞれ色づき渡り、空全体も優美なのに引き立てられて、絶え間ない安産祈願の読経の声は、しみじみとした感慨を強ませた。 しだいに涼しく感じさせる風の音に、いつもの絶えない遣水の音が、夜どおし(読経の声と入り交じって、)区別がつかないように聞こえさせる。 いかがでしたでしょうか。 この箇所は、藤原道長邸の秋の情景を述べた文章で、難しい文法事項はありません。 あえて、言うなら、助動詞の「む」や「る」の意味が分かるようしておけば、よいでしょう。 次の文章からは、敬語表現が出てきますので、そちら方を集中的に勉強するのがよいでしょう。 続きは以下のリンクからどうぞ。 【市場通笑作鳥居清長画『虚言弥二郎傾城誠』(安永八年刊)を参考に挿入画を作成】.

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『紫式部日記』彰子中宮のサロンがつまらないのは中宮のご気性ゆえ

紫式部日記 現代語訳

行幸近くなりぬとて、殿のうちをいよいよつくろひみがかせ給ふ。 世におもしろき菊の根をたづねつつ、掘りてまゐる。 いろいろ移ろひたるも、黄なるが見どころあるも、さまざまに植ゑたてたるも、朝霧の絶え間に見わたしたるは、げに老いも退ぞきぬべき心地するに、なぞや。 まして、思ふことの少しもなのめなる身ならましかば、すきずきしくももてなし、若やぎて、常なき世も過ぐしてまし。 めでたきこと、おもしろきことを見聞くにつけても、ただ、思ひかけたりし心の引く方のみ強くて物憂く、思はずに、嘆かしきことの増さるぞ、いと苦しき。 「いかで今は物忘れしなむ。 思ふ甲斐もなし。 罪も深かるなり」など、明けたてばうちながめて、水鳥どもの思ふこと無げに遊び合へるを見る。 水鳥を水の上とやよそに見む 我も浮きたる世を過ぐしつつ 「彼もさこそ心をやりて遊ぶと見ゆれど、身はいと苦しかるなり」と思ひよそへらる。 一条天皇が道長様のところをお訪ねになる行幸の日も迫ってきたということで、道長様は邸内をますます手入れさせ、立派に整えさせなさる。 人々は、実に素晴らしい菊の株を探し回り、掘り出して献上する。 様々に色変りしている菊も、黄色いので見どころがある菊も、様々に植えつけている様子も、朝霧の絶え間に見渡したときには、延命長寿の花といわれる菊だけあって、本当に老いも退いてしまいそうな気持ちがするけれど、どうしてだろうか、そんなに晴れやかな気持ちにはなれない。 まして悩みが少しでも人並みの身であったなら、この菊を目の当たりにすれば、うきうきもして、若々しい様子で無常の世も暮らしたでしょうに。 素晴らしいこと、素敵なことを見たり聞いたりするにつけても、ひたすらに、気掛かりなことを抱える気持ちに引きずられる面ばかりが強くて、憂鬱で、意図しないところで嘆かわしいことが募っていくのが、とても苦しい。 「何とかして今は悩みをすっかり忘れてしまいたい。 悩んだところで甲斐がない。 こうして拘泥していることは、罪も深いことであるようだし」などと考えていると、空が白んできたので、ぼんやりと物思いにふけり、水鳥などが悩みなどなさそうに遊び合っているのを見る。 水鳥を水の上のものとしてよそごとに見るだろうか、いや、見ない。 私も水鳥が水に浮いているように、私もふわふわと辛い世の中を過ごすばかりなのだ 「水鳥もそうして気晴らしのように遊んでいるように見えるけれど、実際その身はとても苦しいようだ」と、自分と重ねて見つめずにはいられない。

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