フレンケル 体操。 小脳性運動失調の評価と効果的なリハビリ方法を理学療法士がわかりやすく解説

小脳性運動失調の評価と効果的なリハビリ方法を理学療法士がわかりやすく解説

フレンケル 体操

フレンケル体操とは?(Frenkel Exercise) フレンケル体操(Frenkel Exercise)とは、脊髄癆(脊髄性運動失調)の治療のために、スイスの神経外科医「ハインリッヒ・セバスチャン・フレンケル教授(Heinrich Sebastian Frenkel)」により開発された運動療法のことです。 ハインリッヒ・セバスチャン・フレンケル教授(Heinrich Sebastian Frenkel) 引用: 現在、フレンケル体操は脊髄小脳変性症などの小脳性の運動失調などにも使用されています。 フレンケル体操が作られた経緯をまとめますとこんな感じです。 1887年にフレンケルは、運動失調患者にを行う。 検査が不合格となった患者が、次回診察時は驚くほどの改善していた。 フレンケルがその間に何が起こったのかを患者に聞くと、患者は「テストに合格したいと思ったので練習しました」と答えた。 フレンケルはこのような劇的な改善を見たことがなかったため、すぐ実用的な方法で研究を開始した。 結果、フレンケル体操が誕生。 フレンケル体操は、患者さんの治したいという切実な思いから偶然に誕生した体操です。 後ほど解説しますが、 フレンケル体操は視覚の代償を使って、運動を正確に行うことで正常パターンに近づけるものです。 運動自体は非常にシンプルで、患者さんの状態に合わせて運動の難易度を上げたり、下げたりする必要があります。 フレンケル体操の目的は? フレンケル体操の目的は、 運動失調障害のある患者に対し、視覚の代償を用いて、固有感覚入力の強化・協調運動の再獲得をするためです。 運動失調???視覚の代償???固有感覚???協調運動??? う~ん。 わかりづらい!という方!安心してください!説明しますね! 運動失調とは、「運動麻痺が無いにも関わらず、筋が協調的に働かないために円滑に姿勢保持や運動・動作が遂行できない状態」を言います。 動画で見るとこんな感じです。 位置覚:関節の位置を伝える• 運動覚:関節運動の速度を伝える• 抵抗覚:どれくらい抵抗を受けているのか伝える• 重量覚:重量を感知する。 通常、ヒトは力の入れるとき、「無意識に20%くらいの力を出そう。 」「80%くらいの力を出そう。 」と判断して筋へ出力しています。 もし、これらの感覚に障害を受けると力のコントロールができなります。 運動失調になって紙コップを掴むと、力を入れ過ぎてグシャッと潰したり、生卵も握ることが難しくなって、 筋の協調性がなくなります。 なぜかというと、自分の関節の位置、速度、抵抗感、重量感などがすべてわからなくなったからです。 イメージで言うと、今までボリュームコントロールで細かく調整できていたのに、いきなりスイッチのON、OFFのみになってしまったという感じです。 このように感覚がわからず力のコントロールが難しくなった場合、あなたはどうするでしょうか? まずは、自分が適切に運動できているか、運動を確認すると思います。 そうです。 これが固有感覚を 視覚で代償しているということになります。 この視覚で得た関節の位置や動きの情報を脳にフィードバックして適時修正作業を行うことで、協調運動が再獲得できるとされています。 フレンケル体操は 「運動失調障害のある患者に対して、視覚の代償を用いて、固有感覚入力の強化・協調運動の再獲得をするため」という意味が理解できたでしょうか? スポンサーリンク フレンケル体操の効果・エビデンスは? 脊髄小脳変性症に対する運動失調のリハビリテーションの効果に関して「集中的なリハビリテーションは持続効果があった」 と報告されています。 脊髄小脳変性症に対する集中リハ(2時間x4週間)は、小脳性運動失調、歩行、日常生活動作を改善するが、3カ月以降に効果は次第に減弱する。 6カ月後に約半数の患者でベースラインより機能は良好であった。 リハ後の機能改善の保持は小脳失調の程度に関連することが示唆された。 小脳失調症に対する短期集中リハビリテーションの効果に関する無作為比較研究 引用: しかし、残念ながら上記のリハビリテーションとは、筋力トレーニング、歩行練習、 バランス練習などを指し、フレンケル体操ではありません。 運動失調に対してよく伝統的に行われている• フレンケル体操• 弾性帯装着• 重錘負荷 などは、即時的な効果は認めるものの、 持続効果に対しては現在のところ不明とされています。 「じゃぁ、やらなくて良いじゃん!」 ・・・というわけではありませんよ! 歩行練習などの転倒リスクがあるリハビリをする場合は、理学療法士などのリハビリ介助が必要になってきます。 しかし、フレンケル体操は、手すりなどを持って行う運動が多く比較的安全に行えるため、セルフトレーニングに向いています。 なので集中的なリハビリに加えて、 無理のない範囲でセルフトレーニングで積極的にフレンケル体操を 行っていくことが重要です。 ただスプーンを握る動きでも、視覚的に手を確認しながらゆっくりと行うことで、日常生活動作全てがリハビリとなります。 フレンケル体操を継続することで、 効果はあると個人的には実感しているのですが・・・ どなたか臨床研究を進めてくれないか願っています。 (もうすでに報告されていたらごめんなさい!) フレンケル体操の基本原則 さて、フレンケル体操の実践の前に、フレンケル体操を行う上で必ず守らなければならないルールを解説します。 スポンサーリンク 下肢の屈伸・内外転 下肢の屈伸、股関節を外や内への運動を行います。 左右対称の運動 左右同時に下肢の屈伸、股関節外・内への運動を行います。 ここで大事なポイントは左右対称性です。 左右バラバラではコントロールできていないということなので、速度、力を左右対称にできるよう意識してみてください。 両側の膝を曲げて股関節内外転 膝を曲げながら股関節を外側に運動させる股関節+膝関節の複合的な運動です。 自分が思う関節角度、速度で運動できているかを確認してくださいね 左右の異なる運動を交互に 下肢を膝屈曲、体側は膝を伸ばすという左右異なる運動を同時に行います。 下肢を浮かせて膝屈伸 空中で下肢を保持しながら、膝の曲げ伸ばしを行います。 踵を膝から足首まで滑らせる 踵を対側の膝にタッチし、そのまま足首まで滑らせます。 空間保持+課題が含まれて少し難易度が高くなっています。 端座位 これから紹介するメニューは、先程より難易度が高くなっています。 不安な方は転倒に注意して必ず手すりや誰かに介助してもらってくださいね! 端座位保持 椅子の上で姿勢が崩れることなく左右対称に保ちます。 足で目印をタッチ 足の前に目印を起き、その目印を目指して足・つま先をタッチする運動です。 足で円を描く つま先で円を描きます。 向きや大きさを変えたり、速度も変えたりして難易度を調整してください。 立ち座り 立ち座りです。 速度などを変えて難易度調整してください。 余裕のある方は支持物無しで行いましょう! 立位 立位での運動は転倒のリスクが高いため不安のある方は、必ず支持物を持つか、誰かの介助で行ってくださいね! 立位では自分の運動が確認できません。 なので、鏡を用意して運動や姿勢を目視確認できればベストです。 左右の重心移動 重心を左右移動します。 しっかりと骨盤から移動するようにしてください。 タンデム肢位保持 綱渡りをするイメージで、踵と対側のつま先をくっつけてその姿勢を保持します。 難しければ足を足の感覚を広げて見ても良いでしょう(支持基底面の拡大) 平行線歩行 床に平行線を作り(イメージでも可)その上を歩く練習です。 速度などを変えたりして難易度コントロールしてください。 目印歩行 床に目印を作り(イメージでも可)その上を歩く練習です。

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スポンサーリンク フレンケル体操の検証と発展 フレンケルは、失調症に対する体操を検証・発展させていった。 でもって、これら運動の成果を1889年脊髄癆による下肢の固有感覚障害性協調障害の治療法として報告した。 フレンケル体操のオリジナルでは、120以上の運動項目がある。 ただし、それをすべて実施しなければならないとの報告は報告は皆無である。 フレンケル体操は、障害部位の代償のため感覚系の残存部位の利用、とくに視覚・聴覚・触覚の利用によって運動を随意的にコントロールしようというもので、 本質は注意の集中、正確、反復学習にある。 でもって、フレンケル体操の目的は以下の通り。 フレンケル体操は視覚的代償を利用するため、視覚障害 眼振・複視など)がある場合は活用が困難である また、この体操は実際に行った運動や動作の改善は認めるものの、異なる運動や動作への波及効果(転移)が少なく、改善を目的とした動作をそのつど繰り返す必要がある。 (フレンケル体操は感覚障害性の運動失調のために考案された体操であり)小脳性失調症には効果が低いと言われている( 視覚代償効果の認められない小脳性運動失調に対しては適応に限界があると言われている)。 しかし、難易度の低いものから高いものへ進めていくというフレンケル体操のの原理は、協調運動障害全般の運動療法として広く適応できる(この原理の詳細は後述する)ものである。 またフレンケル体操で学習した動作パターンが改善しても、他のADL動作に転移しにくいという指摘もある。 なので、フレンケル体操で得られる効果・現象を活用して、日常生活活動に直結するような課題動作も頻回に経験させることが重要となる。 以下は『』 より引用 フレンケル体操は視覚のフィードバックと運動学習を基本としている。 もともとは脊髄癆による感覚障害性の運動失調に対して考案されたものである。 脊髄癆による脊髄後索の病変により深部感覚入力が減少し運動が拙劣になることに対して、視覚を用いて代償的にフィードバック能力を高め、協調性を改善しようとする。 運動学習の基本である簡単な課題から複雑な課題への課題の難易度の調整、運動の反復を重視している。 感覚障害性の運動失調のみでなく協調性運動障害全般に対する運動療法として行われているが、練習した課題の協調性は改善するが他の動作への転移に問題があるとされる。 フレンケル体操の実際 フレンケル体操のオリジナルでは120以上の運動項目あるが、その中の一例を紹介してみる。 可能な体操があれば、失調症へのアプローチとして活用してみてほしい。 また、活用する際の難易度調整(フレンケル体操のみならず、失調症に対するアプローチ全般に当てはまる原理)については後述するので、こちらも合わせて観覧してみてほしい。 臥位でのフレンケル体操 臥床(背臥位)でのフレンケル体操の一例は以下などが挙げられる。 踵をマットにつけ、踵を滑らすように一側側下肢を屈伸する。 踵をマットにつけ、膝屈曲位で踵を滑らすように股関節を内外転する。 一側下肢全体をマットにつけ、膝伸展位で股関節を内外転する。 踵をマットから浮かして、下肢を屈伸する。 一側の踵を対側の膝に乗せ、足部と膝の間踵を滑らすように往復する。 踵をマットにつけ、踵を滑らすように両側の下肢を屈伸する。 一側下肢を屈曲しながら、対側下肢を伸展する。 一側側下肢を屈伸しながら、対側下肢を内外転する。 上記は全て「 表面が滑らかで、足の滑りやすい治療台」 「 上半身をバックレストまたは高い枕で十分持ち上げて背臥位(運動を視認するため)」 最初は最大限に視覚情報を利用して行い、運動の協調性を引き出す。 で、協調性の改善に伴い、徐々に視覚情報を減じても可能なようにすすめる。 簡単そうに感じるかもしれないが、失調症患者には難しい場合もあり、「単に動かせば良い」のではなく、「注意の集中」「正確性」を意識しつつ反復してもらう。 座位でのフレンケル体操 座位でのフレンケル体操の一例は以下などが挙げられる。 数分間しっかりと座位姿勢を保つ• セラピストの手に足部を乗せる 位置を1回ごとに変える)• 下肢を上げ、床に描いた足形の位置に足部を移動する 支持物を用いた「椅子からの起立・着座体操」 支持物を用いて「椅子から立ち上がり、再び着座する」という方法のフレンケル体操もあり、具体的には以下の通り。 立位・歩行によるフレンケル体操 歩行によるフレンケル体操の一例は以下などが挙げられる。 体重を左右に移動する(立位でのフレンケル体操)。 直線上で前後に足を踏み出す。 2本の平行線の間から足が出ないように歩く。 床に描いた足形に沿って歩く。 歩行は転倒リスクもあり、最初は平行棒を手で支えながら歩くところから始める(重要なのは運動の量ではなく質になる)。 ゆっくりした号令で歩幅を大きくゆっくり出させると、片足での支持期が長くなり、不安定になるので、最初は比較的速い号令で行う。 フレンケル体操における「難易度調整」 フレンケル体操における「難易度調整のポイント」について記載していく。 特に難易度調整は、失調症へのアプローチ全般に言われることなので、この点だけでも覚えておいて損はない。 フレンケル体操における「難易度著調整のポイント」 フレンケル体操の基本として、視覚の利用注意力の集中、運動の正確性、同一運動の反復練習があげられる。 実施する際には、つぎの点に注意しながら進めることが望ましい運動は確実に実施できるようになればつぎの段階へ移行する。 系統的順序で行う: 姿勢保持の難易度が低い姿勢より開始する。 例えば、支持基底面が広く、重心の位置が低い臥位姿勢より、座位から立位へと段階的に進めることが必要である。 1つの運動を十分に習熟してから難しい動作へ移る。 運動の複雑性(優しい動作より始める): 運動は難易度が低い単純な運動より開始し、徐々に複雑な複合運動へ進めていく。 例えば、一側肢の運動から両側肢による同じ運動、両側肢による協調的な運動へ進める。 運動の範囲と速度: 広い範囲の運動は狭い運動の範囲より優しい。 速い運動は緩徐な運動より優しい。 ゆっくりのときの号令は単調、滑らかにかける。 「いーち」「にーい」というように。 小脳性運動失調の場合は、ゆっくりとした運動は逆に困難であることが多いため運動のスピードには調整が必要である。 開眼から閉眼へ: 最初は視覚による動作の確認を行いながら進め、徐々に視覚を用いないで実施できるようにする。 「フレンケル体操=視覚による代償を活用する」と前述したが、最終段階では閉眼での体操に挑戦することになる。 最初の臥位での動作では下肢が良く見えるようにバックレストを上半身におく。 障害の軽い側より始める: 障害に左右さあがある場合は軽い方から始める。 両側同程度の障害の場合は右より始める。 動作の回数: 一つの動作約3~4回行う。 両側同程度の障害の場合は右より始める。 休息: 1つの運動が終わったら、その運動に要した時間分休む。 ダラダラと記載してきたが、フレンケル体操のコンセプトには失調症に対する難易度調整の基本が詰まっているため、これらを覚えておけば失調症のリハビリとして(フレンケル体操という名称云々は関係なく)活用出来る。 でもって、フレンケル体操も含めた失調症の難易度調整に重要な要素は以下になる。 っというか、上記の難易度調整は運動療法の基本とも言える。 例えば以下の記事でも、難易度調整について言及しているが、同じような解説をしているので合わせて参考にしてもらうと「運動療法」というもの自体の理解が深まるかもしれない。 正常可動域範囲内で運動を行う: 深部感覚のみの低下が多く、筋力は低下しない場合が多い 激しい運動で関節可動域の範囲を超える場合がある• 転倒予防: 下肢に失調があるものには十分注意する。 立位歩行訓練を平行棒外で行う際には理学療法士・作業療法士などが必ず横につく。 フレンケル体操の現在 最後に、『書籍:』より「フレンケル体操のエビデンス」に言及した部分を引用して終わりにする。 フレンケル体操について: 現在において、フレンケル訓練そのものが使われる機会は少ないが、その運動や動作訓練方法や手順などに関する厳密性、患者自身の主体的参加などは日常の運動療法の基礎として、協調性の改善を目的とする概念は十分存在している。 [星文彦:フレンケル体操の再考.理学療法18:694-699,2001][武富由雄:理学療法のルーツその継承と新たな創造のために. メディカルプレス.

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運動失調とは 「運動失調症」とは、身体を動かす 筋肉に異常がないにもかかわらず、身体が滑らかな動きが出来ない「協調運動障害」の状態を指します。 運動失調の特徴として、第1に目的の運動(随意運動)を上手く行うことが出来ずに程度や方向が変わってしまうもの。 第2に姿勢を一定の状況に保つことができないものが挙げられます。 スポンサーリンク 運動失調の分類 運動の有り無しでの分類 力動性運動失調 運動を行う時に失調症状が現れるものを指します。 例えば、ペンを取ろうと手を伸ばした際に、運動失調(手の震え)が出るなどが挙げられます。 静的立位時運動失調 身体を一定の姿勢に保ち続けることが困難な失調症状が現れるものを指します。 例えば、体幹失調(身体の揺れ)により立つことが困難になるなどが挙げられます。 障害部位による分類 脊髄性(後索)運動失調 「 深部感覚」の障害が原因となるものです。 歩行時の運動失調(下肢の失調)が顕著となります。 足元を見ながら、両足を広く開いて、踵を踏みつけるような歩き方が特徴となります。 「 ロンベルク試験(閉眼時に運動失調が増悪する)」は陽性となります。 ~「深部感覚」とは~ 「深部感覚」とは、身体の位置や動きを認識する感覚の総称です。 代表的なものとして、「 位置覚」「 運動覚」「 振動覚」などが挙げられます。 「深部感覚」の受容器(感覚をキャッチする器官)は関節内や骨膜にあります。 一般的な「五感(視覚や聴覚など)」と呼ばれる感覚と比べると、あまり意識されない(無意識にコントロール)される感覚となります。 「深部感覚」が障害されると、暗闇で歩くのが困難になる、首元のボタンが締められなくなる、身体の後ろ側のヒモが結べなくなるなど、 「視覚情報」が利用できない 環境での問題が顕著になる特徴がみられます。 ~「ロンベルク試験」とは~ 「 開眼時」と比較して 極端に姿勢を保つことが難しくなった場合にはロンベルク試験「陽性」と判断します。 大切なポイントは「 開眼時との比較」です。 「 開眼時」から姿勢を保つことが困難な場合には「陰性」と判断します。 ロンベルク試験の実施には転倒などの危険を伴います。 バランスを崩した際にすぐに補助が出来る位置で対応するなど、十分に注意するようにしてください。 迷路性(前庭)運動失調 「前庭迷路」とは耳の奥(内耳)にある平衡感覚を司る器官のことです。 起立や歩行時のバランス障害が特徴的となります。 歩行時には両足を開き、酔っ払いのような全身の動揺性が強い歩き方「酩酊歩行(めいていほこう)」が見られます。 その他、「眼振(一方を注視した際に眼球が揺れる)」「深部感覚は正常」「四肢の運動は正常」などの特徴が挙げられます。 特徴的な歩行姿勢、「めまい」なども併発しているケースもあるため、バランス障害という直接的な問題に加えて、精神的な負担も大きくなる傾向があります。 大脳性運動失調 「小脳性」の運動失調と似たような症状となります。 大脳(前頭葉、頭頂葉、側頭葉)の特定の部位が障害される「脳腫瘍」などが代表的な原因疾患となります。 全身性ではなく一側性(半身性)の運動失調が現れるなどの特徴が挙げられます。 一側性(半身性)の運動失調の場合、症状が出ていない側で補うことが可能ですが、脳腫瘍などは運動失調以外の「大脳の局所徴候(運動麻痺や高次能機能障害など)」が現れる場合もあります。 障害の部位(脳腫瘍の発生場所等)により、局所徴候の現れ方は様々です。 ケースに応じた対応が重要となってきます。 小脳性運動失調 「小脳」の障害により発生する運動失調を指します。 両側に症状がみられる場合もありますが、「大脳性運動失調」と同様に、病巣と反対側に症状が現れることが多いと言われています。 立位時は、フラフラと全身が不規則に揺れていることが多くなります。 バランスを取ろうと両手を広げたりしますが、転倒までには至らないことが多いです。 座位時は、頭部が絶え間なく動いている(頭部動揺)ことがあります。 両足を床から離したり、両手を組んだりすると身体の揺れ(体幹失調)が現れることもあります。 話し方は特有の症状が現れることがあります。 急激な話し方(爆発性)、途切れる(不連続性)、聞き取りづらい(緩慢・不明瞭)、リズムが狂うなど「運動失調性発語」が挙げられます。 四肢の運動失調は以下の6つに分けられます。 例)目の前のコップを取ろうと手を伸ばしたが、コップの先まで手が出てしまった。 例)手を前方に伸ばした状態で耳を触るように指示をすると、通常は最短距離(斜め)で耳に手を移動させます。 しかし、症状が現れると、手を一度身体に寄せてから、真上の耳に移動するという「三角形の二辺」を通るような非効率的な動きをするようになります。 症状が現れることで、非効率的、不自然な日常生活動作が現れます。 例)コップに手を伸ばすと手が震えてコップの中身がこぼれそうになる。 スポンサーリンク 運動失調症の見分け方 運動失調の見分け方「フローチャート」 小脳性と脊髄性運動失調の見分け方表 一番重要(問題)となるのが、「小脳性」か「脊髄性」の判別となります。 一般的には上記表を利用して判別が行われます。 運動失調のリハビリテーション 代表的なリハビリテーション内容• 視覚による代償(援助)を受けながら正常な運動を再学習する方法です。 重りを着けることで、脳へより強い刺激(感覚)を与えて正常な運動を引き出そうとする方法です。 ただし、上記項目はリハビリテーション専門家(作業療法士や理学療法士)による指導のもとで行うことが勧められます。 安易に個人判断で行うと思わぬ事故にあうこともあるため十分に注意して下さい。 自宅で行うリハビリテーション 自宅で行うリハビリテーションでは、特別な方法も道具も必要ありません。 以下に述べるポイントに留意して取り組んでみて下さい。 運動失調により何が具体的に困っているのか?何を改善したいのか?明確にしたうえで取り組みましょう。 「適切な難易度設定」が最も学習効果が高まると言われています。 まとめ• ただし、一方的に専門家からの治療やリハビリテーションを受けるだけでなく、事前に知識を得ることは、適切な治療やリハビリテーションを受けるうえで最も重要なこととなります。 是非、専門家に質問をして下さい「このリハビリは何の目的で行っているのですか?」と!• 投稿者:•

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