三 度目 の 殺人 映画 あらすじ。 三度目の殺人

映画『三度目の殺人』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/真実か勝利か忖度か?20考察と真犯人

三 度目 の 殺人 映画 あらすじ

福山雅治さん、役所広司さん、広瀬すずさんが出演し、2017年に大ヒットした是枝裕和監督作品「三度目の殺人」 弁護士の重盛は、ある殺人犯の弁護を担当することになる。 一体何が真実で、誰が本当の犯人なのか!? 今回は映画「三度目の殺人」のネタバレあらすじをまとめるとともに、結末で触れられる「器」についても考察してみました。 ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意下さい。 スポンサーリンク 三度目の殺人ネタバレ【はじまり】 勝つことが第一優先の弁護士・ 重盛(福山雅治)は、 三隅(役所広司)という男が犯した、殺人事件の弁護人を担当することになる。 三隅は30年前、北海道で借金取り2人の命を奪った前科があり、仮釈放の身であったにも関わらず、新たな事件を起こしたのだった。 重盛は接見に行き、三隅に事実確認を始める。 工場で働いていた三隅は、ギャンブルで借金がかさみ、金庫の金に手を付け、クビになった。 そして、その日お酒を飲みやけになって社長の命を奪ったという。 三隅は「自分が犯人だ」と言い切った。 しかし、前回別の弁護士が聞いた時は「前からやろうと思っていた」と計画的犯行だったことをほのめかしていた。 もし、今回有罪となれば、三隅は「死刑」が確定するだろう。 三隅は減刑を望んでいるため、なんとしても死刑を逃れさせるのが、重盛の使命でもあった。 しかし、三隅に会った重盛は、どうしても三隅が減刑を望んでいるようには、感じられなかった。 勝つことにこだわる重盛は、事実はどうでもいいと調査を始めた。 スポンサーリンク 【美津江と咲江】 そんな中、三隅の事件は社長の妻・ 美 津江(斉藤由貴)に頼まれ、保険金目当てでやったと、週刊誌にスクープされる。 それは三隅自身が週刊誌のインタビューに答えたものだった。 事件実行の2週間前、美津江から三隅宛にメールで依頼をされ、後日三隅の口座に50万円入金された記録があった。 もし、美津江が三隅に金を渡しているのが立件できたら、妻が主犯であることが証明され、減刑となる可能性が高くなる。 しかし、美津江から三隅宛に送られたメールは、それが殺人の依頼なのかどうか、はっきりとは書かれておらず、証拠としての効力は弱いものだった。 後日、重盛は三隅が一人住んでいたアパートへと向う。 そこで重盛は不審な点に気づく。 ・来月の家賃が10日も早く支払われていたこと ・飼っていた小鳥も処分されていたこと さらに、大家さんから足の悪い女子高生がたまに遊びに来ており、仲よさげだったと聞いた。 【空っぽの器】 重盛は、三隅が起こした30年前の事件を調べ始めた。 三隅は炭鉱の街に住んでいた。 しかし、炭鉱がなくなり失業者が溢れ、裏社会の男たちが違法な金利で市民に金貸しを始めた。 三隅は、借金取りの命を奪い、事件については怨恨で処理されている。 しかし、当時の担当者は三隅の供述が二転三転し、本当のところはよくわからなかったという。 おそらく、怨恨の方が死刑を回避できると、弁護士が考え、そうなったのではないと予想された。 三隅自身には、個人的な憎しみはなくまるで「空っぽの器」のようだったという。 スポンサーリンク 【否認】 三隅の真意はわからぬまま、裁判が始まった。 最初の公判にて、三隅は美津江に頼まれてやったと答えた。 美津江はメールのことについてはよくわからないと、自分が依頼したことを否認した。 公判後、咲江が重盛の元を訪ねてくる。 そして、咲江は父から性的暴行を受けていたことを話し、三隅はそのことを知っていた。 咲江は、依頼したわけではないが、心の中でずっと思っていた。 それが三隅に伝わったのだろうと言った。 咲江は、三隅を救いたいと裁判で証言すると申し出たのだった。 三隅にも足の悪い娘がいた。 後日、重盛は再び三隅の元へ向かった。 咲江のことを話すが、三隅は「あの子はよく嘘をつく」とあっさり否定した。 また、重盛は三隅が犯行当日に、どうやって社長を河川敷まで連れていたのか気になっていた。 普通であれば、クビにした三隅に社長がのこのこついていくはずがない。 スポンサーリンク すると、三隅は「食品偽装」のことを口にしたという。 実はあの工場では、美津江が主導を握り、度々食品偽装が行われていた。 そのことをちらつかせて呼び出したと三隅は話す。 工場は経営が厳しく、汚い手を使って利益を得ていた。 そして、あの50万円も偽装に対する報酬だった。 つまり、美津江との共謀は嘘だった。 さらに、三隅は「河川敷には行っていない。 本当は殺していない」と言い出した。 動揺する重盛。 「なぜ最初から否認しなかったのか?」 三隅は、検事にも弁護士にも言ったが、誰も信じては暮れず、容疑を認めれば死刑にはならないと言われたという。 「本当のことを教えてくれ!」 すると三隅は、偽装のことをバラすと脅し50万を受け取り、金は娘に送ったこと。 手の火傷は、前の日に焚き火でやけどしたものであり、河川敷には行っていないと断言した。 「信じてくれますか?」 そう問いかける三隅に、重盛は震えながら頷いたのだった。 スポンサーリンク 【結末】 やがて判決が下される裁判が始まった。 もし、咲江が自分を救うために三隅がやったと話せば、三隅がやっていないという主張と食い違いが生じてしまう。 重盛たちは、咲江を説得し、父の暴行があったことを証言しないでほしいと言った。 咲江は言う通り、肝心な証言はしなかった。 やがて三隅の尋問が始まり、三隅は犯行を否認した。 これまでの供述が一転し、裁判官、検察官、弁護士が集められ、緊急会議が行われた。 しかし、最初から裁判をやり直すことにはならず、いまさらやり直したって結論は変わらないと裁判官は検事に目配せした。 結果的に、裁判官もスケジュールをこなさないと評価に響く。 そして、後日三隅には「死刑」が言い渡された。 三隅は反論することもなく、判決を受け入れた。 そして連行される前、重盛の手をしっかり握り「ありがとうございました」と頭を下げた。 裁判の後、重盛は咲江に会った。 」 重盛は何も答えることができなかった。 裁判は終わり、重盛は三隅に会いに行った。 三隅はどこかすっきりした顔をしている。 そして、重盛はずっと思っていたことを三隅に話した。 殺害を否認すれば、咲江に辛い証言をさせずに済む。 そして、三隅はずっと生まれてこなければよかったと思っていたと話し始めた。 自分はいるだけで、周りの人を傷つける。 だからこそ、もし重盛が今話したことが本当であれば、誰かの役に立つことができた。 僕がそう思いたいだけって言いたいのか?と重盛は問いかける。 三隅は、僕みたいな犯罪者に期待してはダメですよと答え、どこか笑っているように見えた。 重盛は、かつて聞いた言葉を問いかけた。 結末はどちらとも言えない、見ている人に委ねるというラストで締めくくられました。 三隅は、最後になって容疑を否認し始め、以下のどちらかだろうというのを、ほのめかす展開で終わりました。 重盛が言っていたように、三隅が突然容疑の否認を始めたのは裁かれたかったから、そして咲江を守りたかった思いは間違いないような気がします。 三隅は、かつて罪を犯しており自分が人の命を奪う異常者であると感じていた。 しかし、世の中には三隅の両親や妻のように、何の落ち度もない人でも、理不尽に命を落とすことがある。 命は本人の意志関係なく、選別されていると言っています。 このことからも、自分は選別されるべき人間であると認識しているのではないでしょうか。 だからこそ死刑が言い渡された時、容疑を否認しておきながら何の反論もなく受け入れた。 むしろ、本人の望むようになったようで、重盛に固くありがとうとさえ言っています。 また最後の「器」の意味についてですが、過去の事件を知っている者から三隅は「まるで空っぽの器のようだった」と言われています。 三隅には当時、借金取りの命を奪った前科がありましたが、自分だけでなく炭鉱で仕事を失い、違法な取り立て屋に人の苦しみの器になった。 そして、今回は父に苦しめられる咲江が心の中で抱いていた殺意を自分の器に入れたという意味なのかなと思います。 ちょっと解釈が難しいですが。 器というのは、何かを入れることで、役割が成立します。 三隅は、人々が持つ殺意というものを自分の器に受け入れることで、役割を果たす(実行する)という意味だったのかなと感じます。

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三度目の殺人ネタバレ結末!犯人は三隅,咲江どっち?ラスト器の意味とは

三 度目 の 殺人 映画 あらすじ

映画「三度目の殺人」のキャスト・あらすじと、結末ネタバレ予想に迫ります。 三隅は本当に犯人なのでしょうか? 「三度目の殺人」は、原作小説のないオリジナル作品。 原案・脚本・編集をすべて是枝裕和監督が手掛ける意欲作。 原作小説がないので公開前にネタバレを知ることもありません。 メインキャストは福山雅治さん・役所広司さん・広瀬すずさんの3人という売れる要素てんこ盛り。 さらにこれは予想外でしたが、不倫騒動を起こしたので斉藤由貴さんが母親役を演じるので何気にこちらも注目です。 キャスト・あらすじと、原作小説なし結末ネタバレ予想に迫るので、映画「三度目の殺人」を見れなかったひとや、見るほど興味はないけど内容は知っておきたい人は参考になればと思います。 クビにされた工場の社長を殺して死体を燃やした容疑。 殺されて死体に火をつけられた。 殺人の前科がある三隅(役所広司)が、解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された。 犯行も自供し死刑はほぼ確実。 しかし、弁護を担当することになった重盛(福山雅治)は、なんとか無期懲役に持ち込むため調査を始める。 何かがおかしい。 調査を進めるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。 三隅の供述が、会うたびに変わるのだ。 金目当ての私欲な殺人のはずが、週刊誌の取材では被害者の妻・美津江(斉藤由貴)に頼まれたと答え、動機さえも二転三転していく。 さらには、被害者の娘・咲江(広瀬すず)と三隅の接点が浮かび上がる。 重盛がふたりの関係を探っていくうちに、ある秘密に辿り着く。 なぜ殺したのか? 本当に彼が殺したのか? 得たいの知れない三隅の闇に呑み込まれていく重盛。 弁護に必ずしも真実は必要ない。 そう信じていた弁護士が、初めて心の底から知りたいと願う。 福山雅治演じる重盛弁護士は、勝ちにこだわる弁護士。 死刑確実な三隅を裁判で無期懲役にするため調査を始めます。 役所広司演じる犯人・三隅は、殺人の前科者です。 1度目の殺人とは、重盛弁護士の父が裁判長だった30年目の事件だと思われます。 間接的に重盛弁護士と接点がありますね。 三隅は2度目の殺人として、クビにされた工場の社長を殺して死体を燃やした容疑をかけられています。 燃やした跡が十字架の形になっていました。 まともな人間のやることではありません。 犯行も自供しているので死刑は確実。 しかし三隅の供述がコロコロ変わります。 「生まれて来ないほうがよかった人間ってのは世の中にいるんです」 と言ったかと思えば 「殺したのは奥さんに頼まれたからです」 など言うことがコロコロ変わります。 しかし何か隠してるような・・ 果たして本当に三隅に旦那を殺すよう頼んだのか? さらに重盛弁護士の調査で「たまに女の子が来てたわね ちょっと足の悪い」という証言が。 三隅と咲江の関係を探るうちに、重盛弁護士が辿りついた「ある秘密」とは? 咲江は事件のカギを握る存在となります。 また、咲江は左足が悪いがなぜ? 予告動画では 「法廷では誰も真実を話さない」 「私は裁かれないといけないと思ったんです」 と語り、死体を燃やすとき、血のついた手を顔で拭っています。 三隅は30才の時、1度目の殺人を犯し、10年間服役した。 三隅は不倫で出来た子供だった。 父親は不倫のせいで転落人生を歩み、父親は子供が邪魔だったので「生まれて来ないほうがよかった」と言われながら悲しく育った。 父親からDVも受けた。 三隅は母親を愛していたが、父親は母親に辛くあたり続けた。 三隅が30才の時、心労が重なった母親は病気で亡くなったが、父親は見舞いにも来なかった。 三隅は母の死は父親のせいだと憎み、殺してしまった。 三隅は40才で出所し、山中社長の工場で働き始めた。 美津江は山中社長と結婚していたが、美津江から誘惑され三隅は不倫関係になった。 美津江は離婚して三隅との再婚をほのめかしていたが、離婚することはなく、数年後に不倫で生まれたのが咲江。 不倫を知らない山中社長は自分の子供だと思っていた。 その後は不倫関係を解消して普通に働いていたが、リストラで三隅はクビになった。 娘・山中咲江の足が悪いのは、子供の頃に山中社長から受けたDVが原因。 母親は自分がDVされるのが怖くて、娘を守ることはしなかった。 咲江は実の父親とは知らずに三隅と仲良くなり、DVから逃げるように遊びに行っていた。

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映画「三度目の殺人」ネタバレあらすじと結末

三 度目 の 殺人 映画 あらすじ

CONTENTS• 映画『三度目の殺人』の作品情報 【公開】 2017年(日本映画) 【原案・脚本・編集・監督】 是枝裕和 【キャスト】 福山雅治、役所広司、広瀬すず、斉藤由貴、吉田鋼太郎、満島真之介、松岡依都美、市川実日子、橋爪功 【作品概要】 『そして父になる』の是枝裕和監督と福山雅治が、ふたたびタッグを組んだ作品で、是枝監督自らオリジナル脚本で挑んだ法廷心理ドラマ。 第74回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品。 是枝組には初参加となる役所広司が殺人犯の三隅役で、福山雅治と初共演を果たしました。 また、『海街diary』の広瀬すずが重要な鍵を握る被害者の娘役を演じています。 殺しました」と、淡々と自分の罪を認めて話ししをする三隅高司。 解雇された山中食品加工を経営する山中社長の命を奪い、そのうえ、お金欲しさに財布を奪って火をつけた容疑で起訴されていました。 実は三隅は30年前に住んでいた北海道で起こした強盗殺人の前科があるため、彼の死刑はほぼ確実なものでした。 この事件を担当する弁護には、元々は重盛法律事務所で働く、同期の攝津大輔が当たっていたものの、会うたびに三隅の供述が変わることに手を焼いた攝津の尻を持ち、重盛が引き受ける羽目になっていました。 重盛はなんとか三隅を無期懲役に持っていこうと、新人弁護士の川島輝を助手に調査を開始。 遺体が焼かれた事件現場の河原にきた重盛と川島。 そこで脚の悪い少女を見かけます。 そして遺体の焼かれた後は、まるで十字架のように焼けた痕跡が奇妙に残っていました。 やがて三隅たちは、タクシー会社のドライブレコーダーなどの映像をきっかけに、財布を盗んだのはガソリンをかけた後だと解り、重盛は弁護の戦術方針を強殺より罪の軽い、殺人と窃盗に定めること決めます。 ところが、三隅は弁護団に何も相談もなく、勝手に週刊誌の取材に応じて、「社長さんの奥さんに頼まれて保険金目当てで殺した」と独占告白のインタビューを受けていました。 裁判の判決に左右する事案に、寝耳に水の重盛は三隅にそのことの真偽を確かめると、社長の妻である山中美津江からの殺人共謀があり、依頼されたメールも携帯に残っていると告げます。 さらに、事件前の三隅の銀行口座には、給料振込みとは別に50万円という金額が振り込まれていた事実が判明。 重盛は何故このことを言わなかったのか三隅を問いつめ、急遽、事件の弁護戦術を変え、美津江の主犯と切り替えます。 助手の川島は、事件の真相が怨恨ゆえか、保険金目的か、本当はどちらなのかという疑問を重盛に投げかけます。 重盛は「依頼人の利益になる方に決まっているだろ」と真実などどうでもよいとばかりに冷静に受け流します。 弁護するにあたり、依頼人への共感や理解はもちろん、真実さえも必要ない、「友達をつくるわけではない」というのが、重盛の弁護士としての揺るがない信念であり、弁護を勝利する方程式でした。 三隅と美津江の関係の裏を取ろうと、三隅の住んでいたアパートを訪ねることにした重盛。 大家から聞き込みをしていたところ、美津江ではなく、脚の不自由な女の子が来ていた証言を得ます。 なぜ、被害者の娘である咲江と三隅に繋がりがあるのか謎は深まるばかり。 さらに三隅はまるで捕まるつもりだったかのように家賃を前払いではらい、飼っていたカナリア5匹の死骸を墓に埋めるなど、身辺整理を行なっていた事実も判明します。 また、北海道に渡って、初めの事件の聞き込みにやってきた重盛たちは、三隅を逮捕した元刑事から話を聞きます。 重盛は被疑者である三隅という男の抱える真相が、益々わからくなてしまったなか、第一回公判が開廷されていきます。 山中社長殺人事件の犯行は美津江に依頼されたという弁護士側の主張は、当然のことながら証人の美津江に否定されてしまいます。 公判後、重盛の事務所に思わぬ客人が現れます。 それは美津江の娘の咲江でした。 彼女はスマホに三隅と仲良くツーショットで写った自撮り写真を証拠として見せ、誰にも言えない秘密を父親のように慕っていた三隅と共有していたことを話します。 それは父から性的虐待を受け独り恨んでいたことや、三隅と交際関係があったことです。 咲江は身をこわばらせながら、そのことを世間に知らせても三隅の助けになるなら裁判で証言をしたいと重盛に告げます。 三隅は咲江のために殺した父である山中社長の命を奪ったのか、同じ年頃の娘を持つ父親として重盛は三隅の心情を理解しようと努めるようていきます。 ところが、拘置所に接見に訪れた重盛から、娘咲江の申し出を聞いた三隅は、「嘘ですよ、そんな話」と驚愕の告白をします。 初めは真実なんてどうでもよかったはずの重盛でしたが、様々なことで三隅と自分の心境が重なり始めたことに、重盛は自身の心境の揺らぎを隠しきれないまでになってしまいます。 検察官や弁護士の双方から罪を認めさえすれば犯行は減刑されると言われたことで、やっていない事件の犯行を供述をしたというのです。 三隅は真実だから信じて話を聞いてくれと重盛に詰め寄ります。 自身はあの事件現場にも行っておらず、殺人も犯していないと告白します。 重盛は何が何だかわからくなり、何を真相として信じればよいのか狼狽しました。 さらに感情を露わにした三隅は、激しく自分を信じるのか、信じないかを重盛に問いただします。 そのことに強く反対した攝津、戸惑う川島。 しかし、重盛の三隅を信じる気持ちは変わりませんでした。 重盛は三隅が供述を変えて法廷で無実で争うことになったことから、真実を語りたいとする咲江の三隅の減刑を願う証言である、父を恨んでいたことや三隅との関係を法廷での証言の口止めをします。 その後、開かれた法廷で咲江は真実を語ることはありませんでした。 裁判官や検察側、また弁護団であれ、真偽を初めからやり直すことなど必要ないと訴訟経済を優先させていきます。 「主文、被告人を死刑に処する」あっけく予定通りに判決は下りました。 判決を言い渡された三隅は退廷する際に、重盛を強い握手を交わして去っていきます。 その一方で傍聴席に最後まで残っていた咲江には一瞥もせずにその前を過ぎていきます。 その後、法廷から出た後の咲江に「すまない」声をかけた重盛。 「あの人の……行った通りでした」とだけ咲江は呟きます。 桜もほころび季節はすっかり春になった頃… ふたたび、三隅に接見をしにやってきた重盛は、三隅に咲江に辛い証言台に立たせないために、突然、殺人事件を否認したのではないかと尋ねます。 それを聞いた三隅は重盛との会話を楽しむように穏やかで、「いい話ですね」としみじみ呟きます。 その後、三隅は「ダメですよ、重盛さん、僕みたいな人殺しに、そんな期待しても」。 重盛は三隅に「あなたはただの器?」と吐露します。 何かを得たように穏やかな三隅… 重盛は首を振った…。 しかし、重盛は弁護士というだけではなく、人として、人生の帰路に十字架を背をわされたのです。 『三度目の殺人』の広瀬すず(山中咲江 役) 何かを抱え孤独な少女咲江 C 2017 フジテレビジョン アミューズ ギャガ 広瀬すずは 1998年6月19日生まれの静岡県静岡市出身の女優。 事務所はフォスタープラス所属。 2012年に女性ファッション誌「Seventeen」の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン2012」で読者投票によってデビュー。 姉アリスも同誌の専属モデルを務めており、同誌史上初となる姉妹モデルとして注目されました。 2013年にテレビドラマ『幽かな彼女』にて女優デビュー。 同年に映画『謝罪の王様』にも出演。 2014年に映画『クローズ EXPLODE』やテレビドラマ『ビター・ブラッド』などに出演をします。 広瀬すずのみ台本なし?思うがままに演じた『 海街diary』 2015年に吉田秋生の大人気コミックを原作に、 是枝裕和監督が映画化した『海街diary』にて、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆とともに4姉妹を演じて大きな話題になりました。 広瀬すずの今回の役どころは、命を奪われた山中社長(父親)の娘の咲江を演じています。 これまでにはない演技を見せた咲江役、彼女はどのような気持ちでこの役柄を演じ切ったのでしょう。 そのことについてこのように語ってくれました。 是枝監督は穏やかな印象が強いのですが、台本を読ませて頂いて、こんな事を感じているんだ、考えているんだ、と自分の知らない監督の一面をみているような印象を受けました。 そして、また是枝さんの作品の中で生れる時間が凄く幸せです。 どんなシーンでも咲江が見ているもの、感じている事を私と同じ感覚で感じてくださって、言葉をくれる監督はやっぱりとても心強く、凄く気持ちがいいです。 が、今回はちゃんと自分で台詞を覚えて台本を手に持って現場に入るのが恥ずかしいです。。。 笑 少女だからこそ見える世界を大切に、強く立っていたいです。 監督、スタッフの皆さん、共演させて頂く先輩方に頼らせて頂いています。 広瀬すずは、是枝作品の前作『海街diary』では、台本は前もって渡されず、現場で 口述でセリフを覚えて演技するという方法で撮影は行われました。 当時の広瀬すずに寄り添う演出を是枝監督ですが、今回の彼女は台本ありの演技。 どのような演技プランで役柄に挑んだのか、 前作とはまったく違った姿に成長した彼女の演技に要注目ですよ。 広瀬すずの演技はいうまでもなく素晴らしいのひと言ですが、是枝監督が意識したであろうフィルム・ノワールとしてのファム・ファタール(運命の女)を成立させています。 広瀬すずは真犯人なのか? C 2017 フジテレビジョン アミューズ ギャガ 映画『三度目の殺人』を観たあなたは、結末どのように思いましたか? 真犯人はわかりましたでしょうか? 役所広司が演じた三隅が食品加工会社の山中社長の命を奪った真犯人なのでしょうか? 上記にある写真は『 三度目の殺人』のイメージビジュアルです。 これは原作本の表紙にもなっており、映画全体をビジュアル化したデザインでテーマを想起させたものです。 メイン・キャストである3人である役所広司、広瀬すず、福山雅治の 頬には殺人を犯したメタファー(暗喩)である返り血を浴びていますね。 『三度目の殺人』の物語の中では、タイトルが示すように3度の殺人がおこなわれます。 ・ 1度目の殺人は、役所広司演じる三隅が北海道で犯した殺人事件。 ・ 2度目の殺人は、広瀬すず演じる咲江が父親の命を奪った殺人事件。 これをイメージさせたのが映画ポスターやチラシに使われているデザインといえるでしょう。 このことは、作品冒頭シーンの三隅役である役所広司、事件の真相が見え始めた時の咲江役の広瀬すず、そして、結末で裁判の判決が下された後の重盛役の福山雅治と、3人がそれぞれ類似して頬を拭うショットからも見て取れます。 もちろん、 福山雅治演じた重盛の頬には返り血はありませんでした。 しかし、あのショットは 3度目の仕草で観客のあなたの心象として、返り血が見えるように象徴させてものです。 この事件の真相は三隅や重盛、また山中といった父親と娘の話であり、そのことを物語では重ね合わせながら事件の真相を見せていきます。 そこにあるのは山中という父親を除き、三隅と重盛は娘に対する父親感情として、上手く親子関係を作ってあげられなかったという、後ろめたさからきたものです。 そのことを起爆させた原因が、父親から性的虐待を受けていた咲江が引き起こした殺人です。 映画の中で1匹だけ殺さずに逃がしたと三隅が語るカナリアのメタファー(暗喩)は咲江です。 C 2017 フジテレビジョン アミューズ ギャガ 真犯人である咲江を真実として見ずに逃がしてあげた2人の父親である三隅と重盛。 彼らは真犯人を知りつつも犯人隠匿した共犯者の関係と結果的にはなってしまいます。 食品偽装、50万円の口座振り込み、スマホに残したメール、週刊誌の独占取材、重盛の父親に当てた手紙など、すべてが三隅の完全なる計画なのかもしれません。 それはこの事件では無実であった三隅に罰となる死刑を与えたこと、そして真犯人の咲江には罪を与えなかったことです。 このことは、重盛の娘が万引きという窃盗行為を犯した際、本当の意味で父親らしい行動を見せなかったことからも、真実よりも大切にしたものが重盛にあったゆえの導きであることで分かりますね。 重盛の娘の涙は、きっと自分対して真摯に興味のない父親への寂しさだったのでしょう。 この事件に関わったことで重盛は、今後どのように生きていくのでしょう。 これから先、誰かの被疑者の弁護や真実の探求はできるのでしょうか。 映画のラスト・ショットで、福山雅治の演じた重盛が十字架を比喩した交差点に立つシーンは、罪を背負った人間のメタファーです。 また、芥川龍之介の小説『羅生門』の最後の一文にあるように、「下人の行方はだれも知らない」。 重盛は今後の仕事のみならず、人生において一体どこへ向かうのでしょうか。

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