エミヤ ss クロス。 Fate/Zero(TYPE

Fate もしもエミヤがzeroのサーヴァントと戦った場合どこまで勝てると思い...

エミヤ ss クロス

突如巻き込まれた聖杯戦争という魔術師七名と《サーヴァント》という最上級の英霊の使い魔七体による聖杯を巡る殺し合い。 月下での剣の騎士『セイバー』との出会い。 義理の姉『イリヤスフィール・フォン・アインツベルン』との悲しい運命と闘争。 憧れた女性『遠坂凛』との共同戦線、そして弟子になったこと。 己の可能性存在『英霊エミヤ』との死闘。 そして真に見つけられた本当の道。 第八のサーヴァント『ギルガメッシュ』との戦いの折、義理姉による魔力供給によって発動した俺の本当の魔術【固有結界 無限の剣製】。 黒の聖杯に染まった後輩『間桐桜』と、その姉である遠坂による戦いで桜を助け出すことが出来たこと。 言峰綺礼との聖杯をかけた最後の戦い。 最後にセイバーによる宝具の開放で大聖杯の完全破壊。 これですべて終わったと思った半年後に起きた約束の四日間の奇跡。 それによって受け継がれた本来ありえない者達との平和な生活と、ある一人のすべての呪いを背負わされた男の決意の記憶。 それから八年が経過し、確かに今の私は英霊エミヤと同じくらいの180cm代後半の身長。 そして、投影の酷使の代償として起こったのであろう、脱色した白い髪、肌が浅黒く、瞳が銀色に変色して、黒いボディーアーマーに赤い聖骸布によって編まれた外套を纏っている。 まさにアーチャーそのものの姿になっていた。 夫婦剣の干将・莫耶を主に使うのも嫌になるがまさにアーチャーのそれである。 既に私には封印指定というレッテルがはられ代行者や私を狙う魔術師との戦いで心身、そしてともに魔力も底をつきかけ、そして… 「くっ…ここまでか…」 埋葬機関や魔術協会から差し向けられた追っ手をなんとか倒したがいいがそれもここまで。 自身に解析をかけるまでもなく私の体はほぼ満身創痍…まだ四肢がついている事事態が奇跡のようなもの。 追っ手がこれ以上来ないのを確認後、私は暗い夜空を見上げた。 目に映った月と夜空は爺さんと見た時の光景と重なった。 同時に俺の片腕とも言っていいほどの存在であるセイバーと数年前にホムンクルス体故に短命でこの世の生を終えた姉、そして師匠である遠坂凛、後輩の桜…。 思い出せばきりが無いほどの人物の顔がまるで走馬灯のように記憶を駆け巡る。 「ハハッ…これが走馬灯というものか。 しかし案外悪くは無い。 セイバー、遠坂、イリヤ…私もアイツと同じ道を辿るかもしれない…。 だけど世界と契約だけは決してしなかった。 それだけは褒めてもらえるだろうか?」 誰に問うでもなく独り言のように呟いたその一言。 だがまるで返されるかのように「ええ、そうね。 それだけは褒めてあげるわ。 衛宮くん」という自身の耳を疑うかのように懐かしい声が聞こえてきた。 とっさに警戒を強める、だがすでにこの体は死に体といっても過言ではない。 ただ声が聞こえた方に顔を向けることしか出来なかった。 だが、それだけで私の中で一気に緊張は解れた。 そこにいたのは最後に会ったときはまだ少女としての幼さが残っていたが、今では見違えるほどに大人の女性として成長した遠坂の姿があった。 「遠、坂…?」 「ええ。 久しぶりね、衛宮くん。 でもすっかりアーチャーと同じ姿になったわね」 「開口一番で嫌な事を言ってくれるな…。 まぁそれはいい。 それで遠坂がここにいるということは…」 「ええ。 あなたを消しに来たわ」 遠坂は歯に衣も着せずに正直にそう言った。 だがそれは当然のことだと私は諦めて、「そうか」とだけ答えた。 しかし遠坂はなにか不満の表情をして、 「あなたはそれでいいの? 今回の襲撃もあなたのことをよく知っている私だからこそできた事なのよ?」 「なるほど…道理で私の行動が筒抜けだったのか、やっと理解した。 だが私は別に恨もうとは思わない。 遠坂だって上から命令されてしかたがないという判断だったのだろう?」 「はぁ…やっぱりばれていたか。 でも最終的に判断したのは私よ。 そこのところ分かっているわね?」 「…ああ。 十分承知している。 さすが私の師匠だと思うぞ」 そう私が言うと「呆れた…」という声が呟かれた。 そして数秒して遂に遠坂は先ほどまでの優雅な表情から一変して怒気溢れる表情になり同時に私の背中に冷や汗が大量に流れ出した。 血の流出よりそちらの方に意識が傾くとは、やはりトラウマとは凄まじい。 そこにはアカイアクマが顕現していた。 「衛宮くん、本当は助けてあげようかと思ったけど…本当に消してあげようかしら?」 「イヤ、ソレダケハオユルシクダサイ…」 体は動かないために心身誠意、心のこもった言葉をカタコトながらも返すと、同時に急に周りの雰囲気が変わったことを察知して再度警戒をするが、遠坂がそれを静止した。 なぜ? という顔をしたがすぐにその意味が分かった。 空間が歪んだかと思うとそこにはいかにも老成した老人がいた。 だがその身から溢れる魔力、そして人外の気配。 そう、彼こそ世界に五人しかいないといわれる魔法使いの一人。 『魔導元帥』『カレイドスコープ』『宝石翁』と呼ばれる第二魔法『平行世界の運営』の担い手。 そしてかの死徒二十七祖の一角でもある。 『キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ』が立っていた。 そしてその後ろには誰かは分からないが眼鏡をかけた女性がタバコを吸いアタッシュケースを担ぎながら立っていた。 だが今の私には頭で情報が整理する事ができずに、咄嗟に「大師父!?」としか言葉を発する事ができなかった。 「久しぶりだな、衛宮士郎」 しかし大師父は私の驚きも意に介さずマイペースに話しかけてきた。 それに従い私も「は、はい…お久しぶりです」という少しドモリ具合にも返事を返した。 「ふむ、その様子ならまだ死にそうはないようだな。 安心したぞ。 なにせお前は一時とはいえ遠坂より先に「 」に至ったのだから死なれては困る」 そう、私は聖杯戦争でイリヤと遠坂の手伝いの元に宝石剣ゼルレッチを設計図と記憶を元に頭がかち割れるほどの痛みを感じながらも投影した。 だがそれは再現どころか本物とまったく性能が同じものを作り出してしまい、 あろう事かそれは遠坂には使う事ができず、意思があるのかないのか変わりに私を主と認めてしまい第二魔法を会得してしまい、 条件が揃えば私も使えてしまうものを作り出してしまい混乱の極みといった状況に大師父が「至った者が現れたな」という発言とともに現れた。 そして遠坂に「変わりにこれを使え」と自身の本物を渡すという大盤振る舞いを発揮した。 それからは聖杯戦争終結後に、事後処理を大師父がすべて請け負ってくれて色々と面倒も見てもらった。 なぜここまで自分達に良くしてくれるのかを聞くとおおらかに笑い、 本人曰く、「ワシは気に食わんやつはとことん気に食わんが、気に入ったものには色々としたい」だということ。 それで遠坂から嫉妬を大いに受けたのはもう今では笑い話だが。 だが、それには問題がある。 「ですが大師父…私の体は見たとおり人としてはもう使い物にはならないだろう。 そこはどうするのだ?」 「そこは安心しろ。 お主には代わりの体が用意されている」 「新しい、体…?」 「ここからは私の出番だ」 そこで今までずっと沈黙を保っていた女性が口を開いた。 「始めましてだな、錬鉄の魔術使い。 お前と同じ封印指定の人形師だ」 「蒼崎橙子!? それってあの魔法使いの一人である蒼崎青子の姉にあたる!」 「…不本意だがそうだ。 さて、あまり時間も無い。 早速だがお前にはこの人形に入ってもらう」 そして橙子さんがアタッシュケースから(どうやって入っていたのかはこの際気にしないことにしよう)一体の人形を、人形を…? 私の思考はそこで一時フリーズした。 だって、その人形の外見は…! 「そう…この人形はイリヤスフィールが素体になっているわ」 遠坂が俺の思っていることを口に出してくれたが到底理解できるわけが無い。 素体だと? ではこのイリヤとほぼ同じ外見の人形はイリヤの死体をもとに作られた訳で…! それに思い至った途端、動かないにしろ私はその場で出せるほどの殺気を放出した。 我慢できるものか! イリヤのおかげで私は世界と契約もせずにやってこれたというのに…これではあまりに! 「士郎、怒りたいのは分かるけどまずはこれを見てくれないかしら?」 遠坂が一枚の手紙を私に渡してきた。 なにが書いてあるのだ!? という怒りをなんとかそれを抑えながらもそれを読んだ。 途端、一気に頭は水を浴びせられたかのように冷めて変わりに涙がこぼれ出した。 『シロウへ これを呼んでいるって事はもう私は死んじゃっているのよね? だけど悲しまないで。 私は今まで人形としか生きる事が出来なかったけどシロウのおかげで人としての生き方も短いけど体験できた。 シロウには楽しいことをたくさん教えてもらった。 愛情もたくさんもらった。 いつも守ってもらった。 …だけどね、きっとシロウもアーチャーと同じような道を行っちゃうと思うの。 でも私はそんな事は許さないんだからね? だから今度は私がシロウを助けるの。 出来損ないの体だけど私が死んじゃった後、リンやトウコには私の体を使ってシロウを助けてあげてって伝えてある。 きっとシロウはこれを読んだら怒るかもしれないけど、私にはこれくらいしかできないから。 でも、私はこれでいつもシロウと一緒にいられるから守って上げられる。 わがままな願いだと思うけど…私もシロウと一緒にいたい。 体だけだけど…大事にしてくれたら嬉しいな。 でもきっとシロウのことだから無茶はしちゃうと思うの。 だから私の体に残っている魔術回路も全部シロウに上げる。 これなら今以上に戦えるし、人もより多く助けることもできるわ。 でも、これはシロウのお姉ちゃんからの最後の願い…シロウはもう十分に頑張ったよ。 だから今度は自身の幸せも願ってもいいと思うの。 人助けもいいけど、守ろうと思った人達もちゃんと守ってあげてね。 …最後になるけど、いつ会えるか分からないけどあの世ってものがあったなら今度はずっと遊んで欲しいな…うう、なんか愚痴っぽくなっちゃったね。 今度こそ本当に最後、幸せになってねシロウ。 お姉ちゃんは天国でシロウのこと、ずっと見守っているから。 親愛なる貴方の姉、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンより』 「くっ…ぐ…!」 俺はもう三人がいるのにも関係なく盛大に涙を流した。 どうしてイリヤの気持ちに気づいてやれなかったのか。 いや、気づこうとしなかったのか? そんな想いが頭の中をリフレインする。 まるでイリヤの言葉が全身に行き渡るかのように体が震える。 そこに遠坂が話しかけてきた。 「それが…イリヤスフィールの最後の願いよ。 断るならこの場で私が一思いに殺してあげるわ」 「ありがとう遠坂…ああ、その心配は不要だ。 私はイリヤの想いを踏みにじりたくない…」 「そう、それじゃ決心したのね」 「ああ、だから橙子さん…お願いします」 「…わかった。 じゃしばらく目を瞑っていろ」 「………」 私は無言で頷き目を瞑った。 すると橙子さんは私の胸に手を当てた。 そして五感がすべて消え去り、得体のしれない浮遊感を感じて、次にはなにかに押し当てられるかのような感覚が一気に駆け巡った。 しばらくして急に感覚が戻ってきて橙子さんに「目を開けていいぞ」と言われたので開けた瞬間、私の元の体が横たわっているのを見た。 そしてもう自身の体とはさよならなんだと思い、 「今まで、私の無茶に付き合ってくれてありがとう。 私もこれから頑張っていくから…」 「それにしても銀色の髪が煌めく緋色に変わるなんてやっぱり属性柄なのかしらね? 反射具合で銀も残っているし…女性の敵だわ」 「目の色はルビー色から琥珀色に変化したようじゃの?」 そうなの? ずいぶんと変わったものだ。 「さて、それでは衛宮。 体の調子はどうだ?」 「ちょっと待ってくれないかしら? すぐに調べる…………ん?」 「ちょっと、士郎。 体が女性になったからって急に女言葉は変よ?」 遠坂は呆れているが、私は結構動転している。 肉体年齢9歳。 魔術回路27本正常稼働。 強化、投影、問題なく使用可能。 無限の剣製正常封印。 及び別のメイン魔術回路200本、サブ魔術回路左右100本、計400本正常稼働。 アインツベルンの魔術を使用可能。 魔術の使える範囲が大幅に増大。 全て遠き理想郷 アヴァロン の存在を確認。 現在正常に稼動中。 鞘に魔力を流すことにより傷の修復が可能。 副産物として老化遅延の効果が追加。 口調、仕草ともに素体に引かれ気味。 元の動作は意識しないと使用は困難。 「んんー? まず肉体年齢が9歳?」 「ああ、それは遠坂の話によるとお前には剣、いや武の才能がないと聞く。 だから最高のスペックを活かす為にまだ成長段階がちょうどいい位の歳にした。 それなら今からでもなにか一つは二流ではなく一流になれることができるだろう」 橙子さんが律儀に応えてくれた。 しかし、確かに素晴らしいスペックだな。 まぁ、基本私の戦い方は変わらないと思うが。 「まぁそれはいいんだけど、イリヤって聖杯の部分がなくなっても魔術回路メインとサブで合計400本もあったのね…。 それに私の魔術回路とは別物扱いらしくて投影とは別に、アインツベルンの蓄積してきた魔術が使用可能になったわ。 それに今の口調と仕草だけどどうやらイリヤに引かれ気味らしいのよ」 「なるほどね。 それじゃもしかして女性としての知識もあるわけなの?」 「ええ、そうみたいね。 でもね、そんな問題は別にいいのよ。 それよりもなんでアヴァロンが私の体の中にあるの!? セイバーに返したはずでしょ!?」 「ああ、それね。 アインツベルンはコーンウォールから発掘したっていうからもしかしたらって思って大師父と一緒に調べたらまた発見したのよ」 「なんでよ…」 「あんたの口癖まで女性になっちゃったわね。 なんだかお持ち帰りしたくなってきたわ」 ちょ!? いきなり不穏な発言は控えてくれないかな? 本気で怖気が走った! 大師父と橙子さんも一緒に頷かないでください! 「それより士郎、私達のお膳立てはここまでよ。 後はあなたの好きなように生きて。 でも自分の幸せもちゃんと見つけるのよ?」 「分かっているわ。 イリヤの願いだから努力する」 「ならいいわ。 それでは大師父、お願いします」 「うむ。 それでは衛宮士郎…いや、もうこの名はお主には相応しくない。 それと苗字じゃが今の容姿で日本名だけではさすがにおかしいから、宝石剣も使用できることじゃし特別にシュバインオーグを名乗ることを許そう。 よって、今からお主の名は『シホ・E・シュバインオーグ』じゃ。 どうじゃ? なかなかきまっておると思うが…?」 「シホ・E・シュバインオーグ、か…うん、名前が変わるのはしょうがないけど衛宮が名乗れるなら別に構わないわ。 ありがとうございます、大師父」 「よい。 じゃからたまには会いに行ってやるから安心せいよ。 我が孫よ」 「はい…」 「それとシホ、忘れ物よ」 遠坂はリュックに私が所持していた聖骸布と私専用の宝石剣を入れて手渡してくれた。 中を見ると他にもいくつもの宝石や硬貨が入っていた。 お金にはうるさい遠坂が私のために用意してくれたことに大いに感謝して、 「ありがとうリン、大切に使うね」 笑顔でそう言ったらリン、って言い方までイリヤになっちゃた。 とにかくリンが真っ赤になっちゃった。 「……………シホ、女性の前でもだけど男性の前ではその笑顔はかなり危険よ。 まぁ、今更言っても無理そうだけどね。 それと大師父のように簡単にはいけそうにないけどいつか私も七人目になって会いに行ってあげるからそれまで覚悟していなさい」 「うん、その時までまたね」 満足したのかリンは笑顔になった。 そして最後に橙子さんに振り向き、 「橙子さん、あまり面識はありませんけどここまでしてくれてありがとうございます」 「なに、等価は第二魔法の使用の立会いに、お前の元の体だから気にしないでいい。 実に興味深いサンプルだからな。 もともと協会に渡される予定だがその後に宝石翁が手回ししてくれる手はずになっているしな」 「あ、あはは…」 やっぱり橙子さんは生粋の魔術師だけありちゃっかりしているな。 まぁそれだけの対価なら安いものね。 それで話もあらかた終わったらしく、 「ではシホ。 別の世界でも頑張るんじゃぞ。 お主の幸せを祈っておる」 「またねシホ。 行った世界でも元気にやりなさい」 「まぁ無理はほどほどにな…」 「はい!」 それぞれ餞別の言葉をもらい大師父がかざした七色に輝く宝石剣によって私の視界はシャットアウトした。

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オーバーロード ss クロス オーバーものおすすめ二次小説

エミヤ ss クロス

夕焼けの光が差し込み、赤く染まる車内。 カタンカタンと規則正しく車輪がレールの上を走る音と振動が眠気を誘う。 赤く染まったその電車の車内に殆ど乗客はいなかった。 ただ3〜4人がバラバラに席に座っているだけだった。 だがその中で特に目立つ男がいた。 身長は立っていれば190cmはあろうかという長身で肌は褐色。 そして頭髪は老人のような白髪をしていた。 若干茶色を帯びた灰色の瞳は外の風景を映しており、心ここに在らずといった様子である。 彼の胸中に浮かぶのはこれまでの様々な出来事だった。 12年前、冬木という街で起こった第五次聖杯戦争を生き残った魔術師である。 彼は過酷な聖杯戦争を、自身のパートナーであり魔術の師匠となってくれた遠坂 凛と、自身が召還し紆余曲折を経て凛の使い魔となり、それでも士郎を主として慕ってくれたセイバーと共に生き残った。 聖杯戦争後は高校を卒業するまでの間、間桐家の縛りから解放され再び凛の妹となった遠坂 桜、その使い魔であるライダー、士郎の義父である切嗣の実の娘イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、そして士郎が姉と慕う藤村 大河を加えた7人で賑やかに、平穏に過ごした。 時には新しく言峰教会の管理者となったカレン・オルテンシアや、元魔術師協会の封印指定執行者であるバゼット・フラガ・マクレミッツの2人もその中に加わっていた。 高校を卒業した後は、凛とセイバーと共に魔術の本場イギリスのロンドンにある時計塔に籍を置いた。 そこでも新しい出会いがあった。 凛の永遠の好敵手にして親友となる女性、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェイト。 彼女と士郎達4人でいろいろな事件を解決し、様々な研究成果を残し、そしていろいろな問題を起こした。 冬木にいた時以上にスリリングでハチャメチャで楽しく過ごした。 その次の年には桜も冬木の管理をカレンに任せ、ロンドンへとやってきて、さらにそれに拍車が掛かった。 ロンドンへ行ってからは他にもいろいろな出会いがあった。 とある事件でぶつかった代行者の最高機関である埋葬機関第7位シエル、エジプトのアトラス院という錬金術師協会に所属しているシオン・エルトナム・アトラシア。 別件の事件で知り合った封印指定を受けた人形魔術師、蒼崎 橙子。 橙子が経営する「伽藍の堂」に関わる両義 式、黒桐 幹也、黒桐 鮮花。 彼女たちと出会い、過ごし、共に戦ったのも士郎の良い思い出だ。 桜がロンドンに来た1年後。 つまり聖杯戦争から3年後、その事件が起きた。 魔術師として魔術の研究に没頭するあまり、魔術師の掟から道を踏み外した者達は少なからずいる。 協会からその内のとある魔術師の討伐要請が士郎、凛、セイバー、桜、ルヴィアの5人に出された。 凛とルヴィアは協会に貸しを作っておきたいなどの打算で、残りの3人は2人をサポートするためにその要請を受けて現地へと向かった。 しかし、士郎のミスでその魔術師の討伐に梃子摺り、士郎はもちろん凛とルヴィア、そして桜が傷を負った。 特に凛の怪我は酷く意識もなかなか戻らず、治癒魔術を使ったとしても半年はベットから出られないほどだった。 それ以外の3人も凜ほどではないにしろ重症だった。 幸い1週間ほどして凛の意識は戻ったが、士郎はそのことに責任を感じていた。 静養の為、凛をつれて日本に戻ってきた士郎達。 それに付き合って日本を訪れたルヴィア。 5人は遠坂邸または衛宮邸で凛の傷が回復するまで過ごした。 だが、袂を分かったのは何も凛の怪我に責任を感じていたからではない。 かつて橙子に言われた事を思い出したからだ。 『お前と共にいれば彼女たちは傷付くぞ?』 『分かってます。 だからずっと側にいるんです。 何があっても守れるように』 『馬鹿め、私が言っているのはそういう意味じゃない。 お前が側にいると彼女たちはお前に無茶をさせないために負わなくても良い傷を負う。 その後はかつての切嗣やアーチャーがそうした様に、各地を転々として人助けをしてきた。 無論、彼の人助けが普通の人助けであるはずが無い。 あるときは魔術師を相手に、あるときは死徒を相手に、あるときは人助けとは関係の無い封印指定執行者や代行者とも戦った。 そして士郎は多くの人を救い、守り、時には救えず、守れず、そして敵や仕方なかったとはいえ救えないと判断した人たちを殺してきた。 そして今や、夕日を背景に電車の窓に映るその容姿は、聖杯戦争で剣を交え、魂をぶつけ合ったアーチャーと呼ばれた赤き弓兵、自身の理想の成れの果てである『英霊エミヤ』そのものだった。 (ヤツと同じ道は歩まないと誓ったというのにな・・・・・・) 士郎の胸中にある思いは後悔か、罪悪感か、自身の不甲斐なさを責める声か、それとも別の何かか。 それは士郎にも解らない。 しかし、これだけは言える。 それをしてしまったら本当にアーチャーと同じになってしまうし、士郎自身本当に後悔はしていない。 そして士郎はその歩みを止めることは無い。 それは何故か。 かつての士郎ならば救えなかった人たちのことを考えるたびに自分を責めていただろう。 しかし、今なら知っている。 確かに救えなかった人も大勢いる。 故に士郎は歩き続ける。 それに、今は一人だがアーチャーと違って孤独ではないと彼自身、信じているから。 自分勝手かもしれないとは解ってはいるが、たとえ離れていても『彼女たち』と心では繋がっているのだと思えるから・・・。 電車を降り、ホームへと降り立つ士郎。 今回士郎は久しぶりに日本の街を訪れた。 しかし、それは過去を懐かしむためでも冬木に戻るためでもない。 ある情報屋から抹殺指定の魔術師が日本のある街に逃げ込んだという情報を掴んだからだ。 その魔術師は根源への道を開くために、非人道的かつ大規模な研究を行っており、魔術師協会からも正式に抹殺指令が出ていた。 以前にも士郎はこの魔術師の討伐を試みたことがあった。 しかし、結局は失敗。 手傷は負わせたもの、逃げられてしまったのだ。 そして今回その行方が判明したので追ってきたというわけだ。 もし、奴が根源へ至ることを諦めていなければ前回と同じ様に多くの犠牲者が出る。 事実、この街では原因不明のガス漏れ事故や行方不明事件などが後を絶たないからだ。 これ以上の被害を防ぐため、士郎は街に着いてすぐにその魔術師の捜索を開始した。 2日後。 結論から言って士郎は遅すぎた。 士郎が魔術師を見つけたときには、全ての準備が完了していた。 街の中心地、ビル街にあるとあるオフィスビル。 そこには目を覆いたくなるような光景が広がっていた。 まるで何かの実験場のように青白く光るシリンダーのようなものに浮かぶ人達。 原型を留めている者からそうでない者まで様々だった。 そしてその全ての人が『生きて』いる。 そう、生きているのだ。 五体満足な者も、たとえ手足が無い者でも、脳と脊髄、心臓だけになっている恐らくは『人』であったであろう『モノ』まで、例外なく『生きて』いた。 そのシリンダーらしきものと部屋を覆うようにへばり付く肉塊。 その肉塊は脈打ち、時には触手のようなものまで出して蠢いている。 床や天井、肉塊に覆われていない壁などには血で奇怪な陣が書き込まれている。 その陣はある術式の起動に必要な呪刻だった。 この部屋、いやオフィスビル全体にそれは施されている。 その術式はこの地の霊脈の上に建っているこのオフィスビルに魔力を集め、根源への扉を開くための術式だった。 そしてシリンダーに収められた人たちはその触媒であり、生贄であった。 いや、生贄と言うならば街の人間全てが生贄だ。 施された術式は霊脈を通じて街に住む人々の生命力を奪い、魔力に変換してかき集めるものなのだから。 その術式の基礎となるシリンダーの部屋にたどり着いた士郎は、すぐさま魔術師を排除しようと戦闘を開始した。 しかし、敵も然る者。 一度士郎と戦っていることもあって対策を十分練ってきていた。 加えて戦いを始めた場所が悪かった。 部屋の中にはまだ五体満足で生きている人を入れたシリンダーが複数あり、士郎は思うように攻撃できなかったのだ。 さらに部屋中に張り付いていた肉塊は全てが魔術師の作り出した魔獣の一種であった。 魔術師はその魔獣から出ている触手を手足のように操り、限定的に術式を起動させて魔力を集め、その魔力を利用して強力な術を放ってくる。 対して士郎は魔術師の攻撃を防ぐためや攻めるため、戦いの余波から生き残った人を守るためにと余計なことに魔力を使っていたため、消耗が激しかった。 激闘の末、漸く士郎の放った剣が魔術師の胸を貫いた。 床へと倒れこみ、その場に自身の血で血溜りを作る魔術師。 魔術師を倒し、歩み寄った士郎は満身創痍だった。 体中に魔術で負った傷があり、魔力も尽きかけていた。 魔術師が動かないことを確認すると士郎はシリンダーを壊し、五体満足で生きている人を助け出す。 何人かをビルの外へ出し、最後の一人を外へ運び出そうとしてその人を持ち上げようとした時、突如として術式が起動した。 慌てて先ほどまで魔術師が倒れていた方を振り向く士郎。 そこには息も絶え絶えの魔術師が最後の力を振り絞って術式を起動させているところだった。 「貴様!!」 士郎はその手に双剣を投影し、魔術師を切り捨てる。 「・・・・・・貴様・・・も・・・・・・道・・・づれ・・・だ・・・・・・魔術師・・・殺し・・・め・・・・・・」 その言葉だけを残し、今度こそ死に絶える魔術師。 だが、術式は既に起動してしまっており、とんでもない量の魔力がビルを中心に集まってきている。 そして術式の中心である陣が刻まれた台座の周りには、街中から集まってきた可視できるほど膨大な魔力が渦巻いており、近づくことができない。 (もはやこうなっては術式ごと破壊するしかないな) そう判断した士郎は最後の一人をビルの外へ運び出すと再び部屋に戻ってきた。 士郎は即座に自分の『世界』からこの状況を打開できるものを検索する。 (・・・この少ない魔力で投影できるもの・・・・・・コレしかあるまい) 魔力の収束は続いており、集まってきた魔力だけで『孔』が開き始めていた。 かつての聖杯が開けた『孔』に比べれば小さな小さな孔だ。 もし、この『孔』が広がれば、制御されていないので何が起こるか分からない。 ならば開ききる前に術式の起点を破壊する。 」 自分特有の呪を紡ぎ、その剣を具現化させる。 右手に握られたのは、かつてアーチャーが切り札として使用した剣と同じ、捩れた刀身を持つ剣。 そして今や士郎にとって双剣に次いで投影し慣れた剣。 すでに左手には弓が投影されている。 捩れた剣を弓に番え、引き絞る。 そして剣に現在の全ての魔力を注ぎ込む。 放たれた螺旋剣は魔力の壁を容易く突き破り、一瞬にして台座に到達する。 そして周りの空間ごと台座を破壊した。 台座を破壊したことで術式も破壊され、魔力の流入は止まった。 次第に部屋中を荒れ狂っていた魔力の本流が収まっていく。 そして魔力の本流が収まった部屋にはポツンとピンポン球ほどの『孔』が浮かんでいた。 だがこの『孔』も魔力の供給が止まった今、放って置けば数分も持たずに消えてしまうだろう。 士郎は『孔』が消えるのを確認するまでそこにいることにした。 暫く『孔』を観察していた士郎だったが、暗い『孔』の奥で何かが小さく光ったのが見えた。 (?・・・何だ?) そっと士郎は『孔』に近づいてその光が何なのか見極めようした。 しかし、突如としてその光と共に『孔』が広がった。 「何!?」 そして士郎は為す術もなく『孔』から広がった光に飲み込まれた。 あとがき えー・・・やっちゃったって感じです(笑) ちょいと前からやってみたいな〜と思ってた「なのは」と「Fate」のクロスものです。 で、書いてみたはいいけど 文章ヘタクソすぎ(笑) こんな下手な文章ですが、マブラヴ同様最後まで書ききりたいと思いますので、どうか長い目で見てやってください。 コレに関しての御意見、ご感想をお待ちしております。

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札幌 エミヤグループ 営業所一覧|北海道札幌市を拠点に展開

エミヤ ss クロス

他の方のコメント欄閲覧の妨げとなるため、今後、あまりに目に余る場合はコメント制限・削除の対象とします。 なりきりを行う場合、各キャラクターの性格は公式を準拠してください。 物語の主人公は個々のユーザーではなく、藤丸立香という一人のマスターです。 キャラが好きならそのキャラを壊さないようにしてください。 通報はTwitterにご連絡お願いします。 『【FGO】エミヤ「僕のことはキリツグと呼んでくれ。 君は・・・士郎と呼ばせてもらおう」【LINE風SS】』のコメント一覧(13コメント)• ふぇいます! 2016年5月17日 08:33 御都合主義の魔法で平行世界の記憶共有してはっちゃけるネタとかもでてきそう 非表示にする• ふぇいます! 2016年5月17日 08:34 まぁLINEの文面だからそう目くじら立てることでもないけど青王が呼ぶ時はシロウ表記だよね 非表示にする• ふぇいます! 2016年5月17日 10:06 実際、杯アイリと衣アイリの二人いるそうだから、こんなやり取りがあったやもしれぬ。 いや、あってほしい。 しかしうちにキリツグ居ません 泣 非表示にする• ふぇいます! 2016年5月17日 10:46 うちのカルデアなら全員いるから再現できるな あとはプリヤ世界のイリヤを投入して さらにカオスな状況を作りたいから だからプリヤコラボはよ 非表示にする• ふぇいます! 2016年5月17日 21:28 おうアイリさん、しれっとカルデアに混ざってるよ。 非表示にする• ふぇいます! 2016年5月17日 22:05 エミヤさんは自分のことシロウと呼ばれるとどんな反応するんだろ 呼ばれたのはタイコロくらいだったか? 非表示にする• ふぇいます! 2016年5月18日 08:17 シロウ発音は特別。 エミヤには士郎発音。 で問題無い 非表示にする• ふぇいます! 2016年5月31日 14:18 泣ける 非表示にする• ふぇいます! 2016年6月3日 22:29 士郎は本当複雑な家庭環境だなぁ 非表示にする• kirara 2016年6月11日 17:52 なら我をギルと呼べ、セイバー! 非表示にする• ふぇいます! 2016年8月26日 17:43 ギル 非表示にする• ふぇいます! 2016年8月22日 22:32 こういうやり取りが必然だろうにマイルームで絡みボイスがないのはなんでさ。 非表示にする• ふぇいます 2017年1月31日 00:00 きっと色々な事情があるんですよ 非表示にする.

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